ロシアによる侵攻から1年。首都キーウ中心部では街から消えた人や車が戻り始めているようですが…戦車の侵入を防ぐための車止めなどが置かれていて、今も「戦時下の日常」であることを意識させられます。ウクライナでの民間人の犠牲者は8000人を超えましたが戦争の出口は全く見えていません。
「もう1年になるのに忘れることができません」
弟を殺害された男性。悲しみは今も癒えません。
弟を殺害された男性
「もう1年になるのに忘れることが出来ません」

2022年4月、キーウ近郊・ブチャで起きたロシア軍による民間人の大量虐殺。ウクライナ側は450人以上が犠牲になったとしています。
弟を殺害された男性
「犯人は法律で裁かれなくても、必ず報いを受けることになるでしょう」
民間人の犠牲は8000人以上
現在の首都キーウは一見平穏に見えますが、人々の日常は大きく変わりました。
ウクライナ市民
「息子は兵役で亡くなり、夫もなくなり埋葬しました。私はひとりぼっちになり大変です」
ゼレンスキー大統領は屋外の広場で演説を行い、犠牲となった人たちに黙祷を捧げました。

ゼレンスキー大統領
「ウクライナのために戦っている人に感謝します。ウクライナは守られた。自由も守られた。英雄たちが守ってくれたからです」

この1年でウクライナ兵、約1万3000人が戦死し、民間人も8000人以上が犠牲となりました。

ロシア軍の大攻勢が始まったとされる東部戦線。荒廃が進んだ街をロシア軍の戦車が進んでいます。移動する兵士の姿も確認できます。イギリス国防省はロシア兵の死者を4万~6万人と推計しています。
激戦地・バフムト。ロシア軍が制圧を目指す中、ウクライナ軍が持ちこたえるのか注目されています。
ウクライナ兵
「バフムトが陥落したら大変なことになる。どんなことがあっても持ちこたえる」
世界中で平和への祈り 各地でウクライナカラーのライトアップも

ウクライナへの連帯を示すため、各国でウクライナカラーのライトアップも行われました。日本でも大阪や名古屋でイベントが行われ、平和への祈りが捧げられました。
岸田総理
「この2月24日という日は忘れられない。忘れてはならない日となりました」
そして、24日の夜11時10分からゼレンスキー大統領も招待してG7首脳によるテレビ会議を開催。岸田総理は議長として声明を発表します。














