トルコ・シリアを襲った大地震から半月余り。
長野県内に住むトルコ出身の男性が、トルコ料理の売り上げの一部を被災地に送る活動に乗り出します。

「エーゲ海沿いのカフェをイメージしました」
トルコ出身で富士見町に住むオズデミル・イムランさん。
2月6日に発生した大地震が起きる前から、長野市の中央通りにトルコ料理の店を開くつもりで準備を進めていました。

トルコに暮らすイムランさんの母親と妹。
震源地近くに住んでいて、5階建ての集合住宅で被災しました。
(イムランさん)
「とても怖かったお互い抱きしめて神様お願い止まるようにお願いします、もうこれで終わりと思いました、絶対この家が崩れてしまうと」
幸い、母親と妹にけがはなく、いまは1000キロほど離れた故郷に身を寄せていますが、住んでいた町の人たちを案じています。

(イムランさん)
「家がなくなった方が多くて、マイナス9度くらいなんですよ今の時期、暖めるストーブとか発電機とかが一番必要なものです」
イムランさんは店のオープンにあわせて、トルコからシェフを呼ぶつもりでした。
(シェフのいとこ)
「ハタイという町がないです、県の4分の3が崩れました、住んでるところだけで4500人が死亡」
ところが、そのシェフも被災し、日本に来られるかわからなくなってしまいました。
すぐに帰国して復興の役に立ちたいと考えたイムランさん。
しかし、被災直後の混乱のため難しく、長野でできることをしようと、トルコ料理「ケバブ」の移動販売を始めることにしました。
2月、オープンする予定の料理店ともあわせ、売り上げの半分を被災地に送るつもりです。

(イムランさん)「トルコの大きなけがは治るまで時間がたつと思うが、私もできる限りできることがあればやっていきたいと思う」