「私は家族と一緒。たのしい、うれしい」
少しずつ宮崎の生活に慣れてきた子どもたち。長期化する避難生活の中、家族に祖国への思いを聞きました。
去年6月、ウクライナから避難してきた5人の家族。
両親は今の宮崎での生活をどう感じているのでしょうか?
父のディミトロさんは、去年10月から、廃棄物処理会社で、懸命に働いています。
(父・ディミトロさん)
「仕事は大好き。仕事でみんな友達になった。(宮崎の)全部が好き。今の生活は何も心配していない」



そして、母のオレナさんは・・・
(母・オレナさん)
「私と私の家族は宮崎に住んでますが、すごい好き。宮崎はみんないい人。だから私ここ幸せ」
(イェバァさん)
「私は家族と一緒。たのしい、うれしい」

「子どもたちの安全を考えると、まだ帰国する選択はない」
宮崎で過ごせていることが幸せだと話す家族。
しかし、故郷ウクライナの心配が尽きることはありません。
(母・オレナさん)
「今は、もう少しで1年でしょ。だから私は本当に心配するね。私の場所はハルキウ。すごいロシアと近くでしょ。だからほんとにすごい危ないね。ほんとに危ない」


ウクライナには、今もオレナさんの両親などが住んでいて、毎日、電話をしています。
ウクライナに住むオレナさんの母親は、今の状況をどう思っているのでしょうか。
(オレナさんの母)
「日本が私の子どもを受け入れてくれてとても感謝しています。あなたたちがいなくてとてもさみしいですが、私はあなたたちが戦争が終わるまでは日本にいることを望みます」


(母・オレナさん)「会いたいからね。心配だから」
(イェバァさん)「おばあちゃん、おじいちゃん、友達、会いたいです」
募る祖国への思い・・・
しかし、子どもたちの安全を考えると、まだ帰国する選択はないと話します。
(父・ディミトロさん)
「帰ることは戦争が終わってから考える。家族が安全になるときだけ」
(母・オレナさん)
「(家族に)会いたいけど、ほんとに会いたいお母さん、お父さんのこと会いたい私。でも、私考える。まだ、帰らないでいい。もし戦争が終わったらどうすればいいか考える。でも今は、ここでいい」

家族全員で、早く戦争が終わることを願っています。
(オレナさん)
「夜、神様に祈ってます。お願いします。戦争早く終わってください。みんなウクライナ人思っている。今は1年になる。もう何年になるかわからない。早く終わりでいい」

現在、宮崎市の幼稚園に通っているというゴルジくん5歳。
(ゴルジくん)「私の名前は、ゴルジです」

幼稚園で習ったという日本語の歌を披露してくれました。
(ゴルジくん)「まつぼっくりがあったとさ~」
ウクライナに平和が訪れることを祈りながら宮崎での生活を続けています。

※MRTテレビ「Check!」2月23日(祝・木)放送分から