函館では、警察も

函館駅前のレンタカー店。
13日朝、香港からの観光客がやってきました。
声をかけるのは、警察官です。

警察官「北海道内の別な地域ですが、深刻な交通事故が相次いでいます。運転するときは十分に気を付けてください」
シンガポール人の運転するレンタカーが死亡事故を起こしたことを受け、外国人観光客に警察が直接注意を呼びかけたのです。
手渡すのは、日本の交通標識を各国の言葉でまとめたチラシです。

「あなたの国とは違うかもしれないけど、これは日本の一時停止の標識です。絶対に見逃さないでください」と伝えます。
シンガポールからの観光客は、同じ国の人が死亡事故を起こしたことを警察官から聞き、はじめての雪道の運転に緊張感を高まらせます。
「交通ルールは大きくは変わらないと思うが、道路の状態はぜったい違う。雪道は注意深く運転すれば大丈夫なんじゃないかなと思っている」
警察官は、「110は警察への緊急通報の番号です。日本に滞在している間に使わないでいていてくれるといいですけどね」と声をかけていました。

北海道を訪れる人が多い国や地域の一時停止の標識を見ると、「八角形」が主流です。日本の逆三角形の標識は、実は少数派です。
また、韓国などはハングルと英語の両方で表記していますが、日本ではそうした標識は、まだ普及していません。
標識だけではなく、走る車線も違います。台湾や韓国などでは右車線を走るので、日本での運転に馴れてもらうには、ちょっと時間がかかりそうです。
さらに、雪道の問題もあります。雪をまったく見たことがない地域の方々には、スリップの危険性のアピールは今以上に必要かもしれません。