1月10日、北海道旅行を楽しんでいた外国人観光客のレンタカーがダンプと衝突し、2人が死亡しました。
痛ましい事故は、なぜ起きたのでしょうか?
レンタカー業界も、安全対策に乗り出しています。
最も多かった事故の原因は
1月10日、北海道北部の上富良野町で、乗用車とダンプカーが出会い頭に衝突しました。

乗用車はレンタカーで、シンガポールの一家4人が北海道を旅行中でした。
この事故で、生後4か月の赤ちゃんと、その母親の2人が死亡。
運転していた父親と3歳の長女もけがをしました。

現場には、乗用車側に一時停止の標識があります。
警察は、乗用車側が一時停止の標識を見過ごした可能性があるとみて調べています。

北海道警によりますと、外国人がレンタカーで起こした人身事故は5年間で80件。原因で最も多いのは「一時停止」をしなかったことでした。
10日に起きた事故の現場には、「止まれ」と日本語で書かれた標識がありました。
しかし、町内の別の交差点では、日本語で書かれた「止まれ」の下に、英語や中国語でも表記されています。

2017年以降、新たに設置された標識には英語の表記がありますが、道内の一時停止規制箇所の約10万6千か所のうち、新たな標識はおよそ5000か所、全体のわずか5%にしかありません。
