離島暮らし、生活に必要なモノはどうなっている?

中野さん
「ちゃんと駐在所もありますし。こちらはわくわくハウスといって、島の人たちが集まって自由にコーヒーとかが飲めるカフェです。こういった場所もあります」

そのほか島には商店が2軒、コンビニが1軒、飲食店が2軒、小学校、中学校、保育園が1つずつ。農協、郵便局、月に1~3回本土から理容師が来てくれるおしゃれな理髪店、診療所に歯医者、デイサービス、そして、ガソリンスタンドまで!暮らしに欠かせない施設は、ほぼほぼそろっているんです。

中野さん
「ここが今、私が寝泊まりしている「希(のぞみ)の家」というところです」
こちらは、普段、島の集会所として使われている場所。移住体験のため萩市の見島支所が特別に貸してくれました。
今回、こういった移住体験の段取りをつけてくれたのが、こちらの竹内徹也さん。東京で働いていましたが、島暮らしに憧れて、萩市の地域おこし協力隊に応募しました。主な業務内容は、見島のPR。SNSで島の日常を発信しています。

竹内さん
「働き口としては、今フェリー会社が募集しています。コンビニもありますし、郵便局も。島内の人はご高齢でバイクに乗って配達したりとかできないので、困ってらっしゃいますね」
住む場所には困らない?!空き家多数、補助制度も

困っていると言えば、見島には、空き家が多数。つまり、住むところはたくさんあるんです。市の空き家バンクにも1軒50万円で登録があります。修繕が必要ですが、『萩暮らし応援事業』で最大200万円の移住補助を受けることができます。
とれたものは分かち合うのが島の流儀
午後3時。帰ってくる漁師を出迎えます。

中野さん「お疲れさまです。お帰りなさ~い」

次々と箱に入れられる魚。
中野さん「大きい!うわ~」
スタッフ「漁師さんとはどういうお知り合い?」
中野さん「子ども食堂っていうのを月に何回かしているんですけど、ご協力いただいて、いつも魚を分けてもらってます」

子ども食堂とは、全国各地にある、子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂のこと。見島では、新鮮な魚を全国各地の子ども食堂に直送するボランティア活動を行っています。実はこれ、全国初の取り組み。中野さんも手伝わせてもらっていました。
すると・・・漁師さんから、魚のおすそ分けが。

中野さん「いや~、ありがとうございます!」
漁師さん「農家の人には、野菜をもらったり米をもらったりする。みんな兄弟みたいなもんやから」
とれたものは分かち合う。それが、島の流儀だそうです。
きょうの夕食は?助け合いが食卓を彩る
午後5時。夕食の準備を始めます。
中野さん「急いでやらないと。島暮らしは本当に、時間が早いです」
夕食は、先ほどもらった魚。漁師さんの集会所にある共同キッチンで中野さん自ら捌きます。

漁師さん「上等、上等!」
中野さん「上等ですよね、お父さん優しい~」
漁師さん「身が・・・暴れちょるけど」
中野さん「ダメ!映さないで~」
上手に捌けなくても、漁師さんが教えてくれる。すべては、助け合いです。