樹齢450年以上の松の巨木が、屋根を突き破るようにそびえ立っています。

島根県雲南市のこのお宅、木の根元はなんと家の中にあって、まさに珍百景とも言える光景。松の巨木は町のシンボルにもなっています。

しかし所有者の女性は高齢で1人暮らし。代々受け継いできた松の維持が、かなり難しくなってきています。


島根県雲南市木次町。かつて商業で栄えた八日市地区に、その松の木はあります。


木谷茂樹 記者

「向かいにある4階建てのアパートと同じほどの高さの立派な松の木が立っています。根元どこにあるかというと建物の中に根元があるんですね」

なんと、根元は家の中にありました。そして松は、屋根を突き破るようにそびえ立っています。

この松はクロマツで高さは12メートルを超え、幹回りは約3メートル、樹齢は450年以上とされています。

建物の中から松の木を覗いてみると…


木谷茂樹 記者

「すごくいびつに伸びていますので…あそこにも枝、こっちにも枝が…」

樹齢450年以上ということで、エピソードもスケールが違います。

江戸時代、日本地図を作るためこの地を訪れた伊能忠敬が、当時の所有者の家に宿泊し、この松を眺めたという逸話もあるのだそうです。