本来、大人が担うはずの家事や家族の世話などをする子ども、ヤングケアラー。
福島市では20日、この問題に取り組む人たちが集まり、子どもが子どもらしくいられる地域づくりについて意見を交わしました。
幸重忠孝さん「大人は酒や仕事に逃げてずるい。中学生の僕だけがこの家から逃げることができずにいる(実際のヤングケアラーの意見)」
福島市で開かれた子ども食堂NETフォーラム。
ヤングケアラーの問題に取り組む、NPO法人の理事長・幸重忠孝さんが講師を務め、本来大人が担うはずの家事や家族の世話をする子ども、「ヤングケアラー」を支える地域づくりについて講演しました。
去年、県の調査では小学5年生から高校生までの5.9パーセントが、家族の世話をしていると回答。そのうちおよそ半数が、ほぼ毎日と答えています。このため、学校に行けない子どもがいるのが現状です。
そうした子どもたちに必要なのは、子どもらしくいられる「居場所」を行政と民間が協力してつくることだといいます。
幸重忠孝さん「コーディネートするポジションをつくって、民間団体を信じて繋がっていく、みんなで繋がりをつくって支えるヤングケアラー支援に取り組んでほしいと思います」
県では今後、ヤングケアラーに対応するSNS相談窓口や、訪問支援を進めることにしています。














