17日の外国為替市場で、円相場は一時1ドル=135円台まで円安が進み、およそ2か月ぶりの円安水準をつけました。市場では、次の日銀総裁は現状の金融緩和を維持する一方、アメリカの利上げは長期化し、日米の金利差は広がるという観測が再び強まっています。

17日の外国為替市場では、円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は一時1ドル=135円台にまで円安が進み、2か月ぶりの円安水準となりました。

アメリカでは今週発表された消費者物価指数などの統計がいずれも市場予想を上回ったことから、FRBの利上げが長期化するという見方が広がっています。

一方、日本政府は今週、次の日銀総裁に植田和男氏を起用する人事案を国会に提出しましたが、植田氏は先週、「現状では金融緩和の継続が必要」と述べるなど、大規模な金融緩和を維持し急速な金融引き締めには動かないという見方が強まっています。

このため、市場では、日米の金利差は拡大するのではという思惑から、また円安が進行している形です。