プロ野球選手を送り出そうと誕生した社会人チームが大分県別府市で活動しています。挫折した過去を持つ選手たちの夢を後押ししようとするチームの思いとは。

別府市を拠点に活動する野球チーム「ベゼルスポーツアカデミー」には現在、高校生から社会人まで13人の選手が所属し、週に5回トレーニングに励んでいます。

(ベゼルスポーツアカデミー・上市統貴選手兼コーチ)「ちゃんとした野球の環境でトレーニングを行って、プロ野球選手を目指してほしいと思い、つくった」

「大好きな野球を諦めてほしくない」

チームは「プロ育成野球専門学院」として、おととし4月に誕生。設立に携わった上市さんは自身もプロを目指し挫折した経験から、多くの人に「大好きな野球を諦めてほしくない」という思いでチームを設立しました。

(上市統貴選手兼コーチ)「試合に出られずに野球が嫌になる選手も多い。もう一度野球を頑張りたい人たちをしっかりサポートできるチームができたらと思う」

プロ野球という大きな夢に向かって、チームには全国各地から様々なバックグラウンドを持った選手たちがやってきます。この日が練習初参加という佐藤選手は、仕事を辞めて山形県から移住してきました。

(ベゼルスポーツアカデミー・佐藤和帆選手)「27歳です。広島カープや四国アイランドリーグを受けに行ったり、その時は力が足りなかった。年齢も年齢なので、自分なりに伸ばせるところを伸ばしていきたい」

夏の甲子園「スーパー1年生」といわれ注目された投手も

2019年の夏の甲子園で仙台育英の「スーパー1年生」として注目を集めた笹倉世凪投手(19)は去年1月に加入し、今年から本格的にトレーニングを再開してプロ入りを目指しています。