まずはこちら、青森県野辺地町の海岸に漂着したイワシです。16日から海岸線一帯に足の踏み場もないほどの量が打ち上げられていていて住民を驚かせています。



むつ湾に面した青森県野辺地町の海岸線沿いに続く漂着したイワシの大群。16日から岸に打ち上げられ始め、きょうは場所によっては足の踏み場もないほどになっているということで、住民たちが驚きながらも生きているものを見つけて拾い上げていました。

※付近の住民は「この前から鳥が一杯見えていた」「去年も上がった」

打ち上げられるイワシの数は今も増えていますが、野辺地町は、24日ごろから業者に委託し、撤去作業を行いたいとしています。

同様の現象は、隣り町の横浜町で過去に2度、確認されています。このうち2018年には、約400トンの死がいの腐敗臭が撤去完了後も残り、海水浴場のオープンを見送った経緯があります。今回の大量漂着の要因について、青森県産業技術センター水産総合研究所では、16日の海水温がイワシが生息できる限界の6から7℃を下回る4℃だったため、仮死状態となって打ち上げられたのでは、と分析しています。

一方で、魚の大量漂着などは全国でも相次いでいて、新潟県では砂浜を覆いつくすほどのイワシが漂着したほか、愛知県ではボラが大量発生するなどしていて、いずれも今のところ原因はわかっていません。