アメリカ軍三沢基地に所属するF16戦闘機が15日、訓練中に青森県沖の太平洋に燃料タンク2個を投棄していたことがわかりました。
発生から1日以上が経過して、東北防衛局から青森県に連絡があり、県は国などに経緯などを確認しています。

青森県などによりますと燃料タンクを投棄したのは、アメリカ軍三沢基地所属のF16戦闘機です。15日午後4時20分ごろ、訓練中に「エマージェンシー状態となったため」、搭載していた2個を青森県沖の太平洋、領海12海里の外に投棄しました。

発生から1日以上経過した16日夕方に東北防衛局を経由して、県に連絡があったということです。連絡が遅れたことについての説明はありませんでした。これを受けて、三村知事は17日、「不信感を増幅させるもので誠に遺憾」とアメリカ軍の対応を批判しました。

※三村申吾知事「こうした事案がくり返されることは県民に大きな不安を与え、民生の安定を損なうとともに、米軍の安全管理体制に対する不信感を増幅させるものであり、誠に遺憾です」

三沢基地のF16は、2021年に青森県深浦町の住宅地近くや山林に燃料タンクを投棄した際にも自治体への連絡の遅さなどが問題視されていました。青森県は国などを通じて燃料タンクを投棄した経緯や連絡が遅くなったことへの説明を求めています。