トルコ・シリア地震発生から10日。死者は約4万2000人にのぼり、人道支援が必要な人は2600万人に達しています。瓦礫となった街でドローンが撮影したのは、被災した人たち一人一人の姿。今、現地で必要とされている支援とは…
どこで・どんな支援が必要か ドローンが作るデータとは

近くの建物に住んでいたという赤ちゃんと少年の写真が貼られています。
トルコとシリアで大地震が起きてから10日。がれきの下では生き延びた人たちが今も助けを待っています。

トルコ南部では42歳の女性が222時間ぶりに救出されました。生存者の搬送を終えると、レスキュー隊員たちは声を詰まらせ泣いていました。
これまでにトルコでは3万6000人以上が命を落とし、隣国シリアと合わせると死者は約4万2000人。WHOによると両国で支援が必要な人は約2600万人、また被災した子どもはユニセフによると700万人以上に達したということです。

被災者(18歳)
「私たちは学校に避難しています。学校の衛生状態は酷い。私たちは地震では死にませんでしたが、絶対病気で死んでしまいます」
被災した人たちは、どこで、どんな支援を必要としているのでしょうか。

東京大学大学院 渡邉英徳教授
「やはりびっくりしたのが、すごく詳細なデータなんですよね」

渡邉教授は海外のNPOが公開している地震から3日目の画像を繋ぎ合わせました。ドローンの画像を使っていて、最大の特徴は被災した人、ひとりひとりの姿まで確認できることです。


渡邉教授
「ショベルカーで掘り返している様子がわかったりします。焚き火も見えますが、きっとすごく寒いんですよね。テントも人数分あるとはとても思えないし」
被災した人の様子がわかれば毛布やテントなど、どんな支援が必要かもわかるといいます。
渡邉教授
「救援もリソースは限られているので、物資をどう届けるか、作戦を立てるためにも、とても重要なデータになると思います」














