2000年から23年経ち、金の相場が約8倍になっています。その影響はさまざまなところで出ています。

なぜ?金の価格 2000年から8倍に 

齋藤慎太郎キャスター:
2000年1月、金の価格は1グラム当たり1013円でした。そこから右肩上がりに上がっていきまして、2023年1月に8024円、23年で約8倍に増えているということです。

そして1月25日に8977円過去最高値を更新したということで、本当に金が高騰しているのがわかると思います。

金高騰の背景を経済アナリストの森永康平さんに伺いました。
「新型コロナやウクライナ情勢によって世界的なインフレが起こり、現金の価値が下がった。資産を『金』に移す人が急増し、価格が高騰している」という現状があるようです。

価格高騰で“金”バッジ消え… 約200万円削減

齋藤キャスター:
金の高騰によって様々なところに影響が出ているということです。

滋賀県議員に交付する“議員バッジ”には、土台などに金を使用していました。1個、約2万5000円で4年前まで作っていましたが、この高騰によって1つあたり約5万円かかることになり、これは厳しい。

そこで作り方を見直しました。シンボルや土台の「金」は「銀」に変え、銀の部分は金ばり加工にしました。すると、値段は約6400円になり、元の値段よりも安く済むということです。

担当者は「予算が1個4万円なので見直しました。200万円ほど削減でき、今のところ議員からの苦情などはありません」ということでうまくいったということです。

さらに意外なものが値上げをしています。国内の万年筆メーカーです。
2020年にも値上げを行いましたが、2022年8月にも10%から15%値上げ。なぜ値上げを行うのでしょうか?

実は万年筆のペン先に「金」が使用されていて、価格高騰ということになったようです。

担当者は「なるべく値上げをしたくないが、世界情勢が不安定なときは金が高騰してしまうので、早く安定してほしい」とおっしゃってます。

井上キャスター:
弁護士バッチは金メッキですか?

萩谷麻衣子弁護士:
金メッキなんでしょうかね?私はもう剥がれっぱなしなので、元々どうだったかわからないです。でも金のバッチもあります。

“世界最大の金塊”約22億円 当初の約5倍に

齋藤キャスター:
世界一の金塊というのが実は日本にあるんですが、価格が爆上がりしました。
静岡県伊豆市の「土肥金山」というテーマパークには250キログラムの巨大金塊があります。これは世界一重い金塊として、ギネス世界記録に認定をされていて、自由に触れることができます。

2005年の展示開始当時は約4億1000万円でしたが、現在の価値はなんと約22億円、5倍以上に上がったということです。そのため、2022年から専任の警備員を配備し警戒を強めているということです。

これだけ価格が高騰しているので、売却する予定あるのか?

担当者に聞くと「価格がどれだけ上がろうと売りません(笑)一人でも多くの方に金の魅力を感じていただければ」と、金を扱う方の鏡のようなコメントですね。

井上キャスター:
でも売り時は来てるんじゃないですか?

ホランキャスター:
でも金って限度があっていくらでもできるわけではないので、減っていく一方ということを考えると、ここから極端に値崩れするっていうことはないものなんじゃない?何があるかわからないですけど。

井上キャスター:
確かに元々そんなに値崩れしにくいものですよね。