電気自動車の普及が徐々に進む中、全国数多あるガソリンスタンドはどうなるのでしょうか。生き残りをかけ、新たな一手に乗り出した企業を取材しました。

カフェの前に展示された1台の電気自動車。韓国の自動車メーカーヒョンデの電気自動車です。電気自動車は、ここで借りて乗ることもできるほか購入の相談もできます。さながら小さなカーディーラーの様です。


この試みを進めているのは、全国に5000店のガソリンスタンドを展開する三菱商事エネルギーです。カフェとなっているこの場所もじつは、元ガソリンスタンドでした。


なぜ、ガソリンスタンドを運用する会社が海外の電気自動車のプロモーションを手掛けているのでしょうか?

三菱商事エネルギー 林剛史さん「EV車(電気自動車)の新車の販売割合が増えてくると我々も考えている中で、我々のネットワーク拠点含めてどうやって有効活用できるかと考えた時に、チャレンジしていかないといけないかなと思って」


地域によっては需要が減る可能性があるガソリンスタンド。その跡地をどう活用していくのかは大きな課題です。


そこで考えたのが営業拠点がない海外の自動車メーカーと提携し、自動車の販売や修理・カーシェアリングなどを展開する拠点として跡地を利活用することでした。


林さん「電気自動車の普及とともにガソリンスタンドも場所を選んで減らす増やすということをやっていくと思いますけれど、すでにある拠点を活用するのがエコだと考えておりますので、0エミッション(排気ガス ゼロ)に向けて共存できればと考えています」

この新たな試みは熊本が第一号。約3か月間試験運用し、全国展開できるか検討するということです。