カネミ油症事件の被害者団体が、15日、14年ぶりに長崎県知事と面会し被害者の救済を訴えました。

要望したのは『カネミ油症 被害者 五島市の会』など3つの被害者団体です。

カネミ油症事件は1968年に発覚し、ダイオキシン類が混入したカネミ倉庫製造の油を食べた人達が全身の不調などを訴えているものです。

15日は、14年ぶりに知事との面会が行われ──
・油症と認められていない被害者救済のために認定基準を見直すことや
・県独自の実態調査を行うことなど 8項目を要望しました。

カネミ油症 被害者 五島市の会 旭梶山 英臣 会長:
「“もう待てないんだよ”というのが患者たち被害者の声だという風に強く思いますので、よろしくお願いをしたい。」

これに対し大石賢吾長崎県知事は──
・認定基準の見直しについては引き続き国に訴え
・実態調査については、前回から10年経過していることを踏まえて検討すると回答しました。

カネミ油症 被害者 五島市の会 旭梶山 英臣 会長:
「時期的には、今頑張らないと(未認定被害者の救済は)できないのかなと。もう少し政治の力で動いてもらわなければいけないのではないか」
また2021年から国が行っている油症認定患者の子や孫を対象にした『次世代調査』については、今年6月に最新の分析結果が公表される予定です。