医療機関を対象とした凶悪事件な事件を防ごうと、岡山市北区のクリニックで不審者への対応訓練が行われました。岡山県警と県の医師会が連携して、こうした訓練を行うのは初めてのことです。
(不審者)「おねえちゃんここ皮膚科じゃがなー、そこ通りかかったんじゃけど」
(医院) 「前の患者様が終わり次第…」
(不審者)「わしを優先して診てくれーや」
「これでも見せんとやらんのか」
(医院) 「ナイフはしまってください!」
「刃物を持った不審者が暴れ出した」という想定の訓練です。2021年に大阪市のクリニックが放火され、27人が死亡した事件などを受け、岡山県内の医療従事者にも防犯意識を高めてもらうことが目的です。
岡山県警と県の医師会が連携して不審者対応訓練を行うのは初めてで、クリニックのスタッフは、患者の避難経路や警察への通報までの流れなどを確認しました。
(神崎皮膚科 神﨑寛子 院長)「女性だけでやっているので、ずっと心配ではあった。患者さんに逃げてもらう、それから従業員が逃げる順番を認識出来たのが、一番かなと」
(岡山県警 生活安全企画課 伊藤岳 犯罪抑止対策室長)「非常に難しいところがあると思いますけれども、事態が急変してからでは遅いので、おかしいな・危ないなと感じたら、すぐ110番通報をしていただきたいと思います。」
岡山県警は、今後も県医師会と連携を取りながら、医療従事者の安全確保に向けた防犯対策をしていきたいということです。