トヨタ従業員からも惜しむ声「一つ筋のある人だった」

名誉会長の訃報を受けて16日朝、トヨタ自動車の従業員は…




(トヨタ自動車従業員 愛知県豊田市 16日朝)
「トヨタの成長期にいろいろな影響を与えて下さった方だと思うので残念」
「3回くらい会ったことがあるが、頑固一徹じゃないけど、一つ筋があっていい人だった」


豊田章一郎さんが社長になって以来、渉外や広報の立場でずっと支え続けてきた元専務の神尾隆さんは、こんな言葉を覚えているといいます。

(トヨタ自動車元専務 神尾隆さん 16日)
「(豊田章一郎氏に)『おまえ(神尾)は何でも俺に命令する』、『おまえは俺より偉いのか』とよく言われた。お願いばかりしたから。でも大事にされたと思う。仕えるやり甲斐はあった。伝えたかったことは『本当にありがとうございました』と。トヨタに50年いて名誉会長を支えることができたのは、僕の人生にとって最高の喜びであり、また亡くなったことは最大の悲しみ」

海陽学園には章一郎氏からのプレゼントが…

また豊田章一郎さんの母校、名古屋市千種区の名古屋大学工学部の後輩たちは…



(名古屋大学の学生)
「今まで同窓会の会長もされていて、名古屋大学の発展に尽力された方が亡くなったのは残念なこと」

「すごい人が名古屋大学を卒業されているというのは、自分の自信にもつながるし、僕も現在就職活動中なので、(豊田章一郎氏の存在を)糧に自分も頑張ろうと思いました」

一方、こちらはトヨタなど多くの企業が賛同して2006年に設立された愛知県蒲郡市の全寮制、中高一貫校の海陽(かいよう)学園。豊田章一郎さんは開校から10年間、初代理事長を務めました。




(海陽学園海陽中等教育学校 西村英明校長)「学校が開校した時に『ここは桜がないなあ』とおっしゃった。本当に(桜の木を)植えていただいて、今でも4月になると桜が咲いて生徒を迎えてくれる」

(海陽学園海陽中等教育学校5年 堀家彰悟さん)「日本を引っ張ってきたリーダーが亡くなったということで、その人の思いなどを受け取って、僕たちも未来の日本のために力を尽くしていきたい」