ロシアによるウクライナ侵攻から2月24日で1年です。これまで戦況を左右してきたドローンの製造に、ウクライナから避難してきた女性たちも携わっています。彼女たちが込める思いとは。
ロシアと国境を接するバルト3国の1つ、ラトビア。首都リガにあるドローン工場では、多くの女性が作業にあたっています。
記者
「女性たちが作っているのはこちら。戦地に送られているドローンです」
このドローンの製造には、ウクライナから避難してきた41人の女性も携わっています。彼女たちはラトビアに到着後、就職支援のグループやインターネットの求人サイトを通じて仕事を見つけたといいます。
以前はパン工場で勤務
「最初はとても大変でした。すべてが新しいことだったので」
北西部・リウネから避難してきたスヴィトラナさんもその1人です。
ウクライナ北西部から避難 スヴィトラナさん
「私は組み立ての最終段階を担当しています」
侵攻直後、娘と2人でラトビアにやってきましたが、ウクライナに残った夫とは離れ離れの生活が続いています。
ウクライナ北西部から避難 スヴィトラナさん
「ここはウクライナを助けるための職場です」
ウクライナ侵攻からまもなく1年。その間、ドローンは偵察や攻撃に利用され、「戦争を変えた」とも言われています。去年9月以降のウクライナの反転攻勢でも大きな役割を果たしました。
一方で、ロシア軍もイラン製のドローンなどで、インフラ施設を狙い攻撃。厳しい寒さの中、停電が続き、ウクライナの市民を苦しめています。
こちらの会社のドローンは偵察用で、およそ350機が戦地に送られています。
ドローン製造会社「ATLAS」 トルチンスキーCEO
「攻撃用のドローンではありません。兵士は戦車や敵兵の位置をリアルタイムで知ることができます」
高性能のカメラを搭載していて、敵兵の居場所や車両の種類を特定し、動いているものは自動的に追尾します。10キロ離れた場所での操作と映像の送信が可能です。
戦場で効果を発揮するドローンですが、このところ東部では、ロシアによる攻勢が続いています。
働く人の中には激戦地バフムトで親族が戦っているという人も。
ドニプロから避難した女性
「生きて帰ってきて欲しいです。強調したいのは、私たちが作っているのは偵察ドローンで、仲間の命を救えることは一番大事だと思います」
祈るような思いで作業にあたっています。
避難先で偶然知り合った女性たちですが、いまは家族のように支え合っているといいます。
北西部から避難 スヴィトラナさん
「みんな、ウクライナの勝利を待っていて、家に帰れるという希望を持っています」
戦火を逃れた人たちが組み立て、戦地に送られるドローン。「なんとか早く戦争が終わって欲しい」、みんなの願いです。
注目の記事
【講演全文・前編】3・11当時の気仙沼警察署長が「決断と後悔」語る【東日本大震災15年】

「検診の痛みは、治療の100分の1」私が子宮頸がんで失った、腎臓と、自由と、子どもとの時間 放送作家・たむらようこさん

「汗くらいで」と言わないで…日本人の10人に1人、大量の汗が止まらない多汗症の悩み【報道特集】

南極の氷が「最大42キロ」後退 失われた面積は「東京、神奈川、千葉、埼玉に匹敵」30年間の衛星データで判明 将来の海面上昇に警鐘

長髪の熊本県職員パパが「髪のドナー」になった日 きっかけは亡き義母を支えた“日常”

ホームから転落した妊婦… 救ったのは高校生 「ためらいなかった」 電車到着5分前の“救出劇” SNSを通じて奇跡の再会












