トルコ・シリア地震の死者は、あわせて3万7000人を超えています。発生からおよそ200時間が経過する中で、新たな救助の動きが先ほど入ってきました。
トルコ南部を震源とする地震。6日の発生からおよそ200時間が経つなか、カフラマンマラシュで17歳の少年が助け出されました。同じく南部ハタイでも、発生182時間後に13歳の少年が救助されました。
地元メディアなどによると、トルコでの死者はおよそ3万1600人で、隣国シリアとあわせ、3万7000人以上が犠牲に。トルコの閣僚は10都市でおよそ4万棟の建物が崩壊、または深刻な被害を受けたとしています。
被災者は1300万人にのぼり、仮設テントが設置されていますが、深刻な物資不足に直面しています。
被災者
「状況はかなり悪いです。凍えながらモスクの庭で寝ています。避難所がなく、水も電気もありません。子どもは病気です。怖くて家に帰れません。着るものもありません」
今回の地震は、10年以上内戦が続くシリアも直撃。
北部アレッポを訪れた国連のグリフィス事務次長は、記者団に局面は変化したとの考えを示しています。
国連・人道問題調整事務所 グリフィス事務次長
「瓦礫の中から生きている人々を救助し、亡くなった人々を見つけるという救助の段階が終わりを告げようとしている」
グリフィス氏は「住居や食料、教育、精神的ケアの支援」が喫緊の課題だと強調。犠牲者については、5万人近くに達するとの見方を明らかにしました。
また、国連は13日の声明で、シリアのアサド政権が反体制派支配地域の北西部への国連の支援物資を受け入れるため、これまで1か所に限られていたトルコを通じた輸送経路を、3か月の期限で新たに2か所設けると決めたと発表しました。
反体制派支配地域への支援が難航していたシリア。内戦による荒廃に追い打ちをかける形となった今回の震災で、支援の一層の加速が求められます。
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