福島県郡山市では、冬場に災害が発生した想定で防災訓練が行われ、寒い時期に車中避難を行う際は一酸化炭素中毒に注意するよう呼びかけられました。

郡山市で行われた訓練には、市の職員や地域住民などおよそ100人が参加しました。

訓練では、まず初めに簡易型の段ボールトイレを設置する手順を確かめました。

郡山市防災危機管理課・伊藤孝樹さん「今回の訓練で災害が起きた時に少しでも早く段ボールトイレを設置していただいて、実際お役に立てていただければと」

水津邦治アナウンサー「やむを得ず車中泊をする場合にはシートを倒した時に段差を埋めるこのような毛布が必要です」

車中避難では長時間、同じ姿勢になりやすくエコノミークラス症候群を引き起こす可能性があります。

会場には、自動車メーカーの担当者も出席し「車中避難では体をフラットな状態にすることが大切」と説明しました。

トヨタ自動車社会貢献推進部・高木陽一さん「どうしてもこのような所に段差ができますので、段差ができた所にはタオルやクッションを敷いていただいてフラットな状態にする」

そして、寒い時期に気を付けたいのが、一酸化炭素中毒です。

トヨタ自動車社会貢献推進部・高木陽一さん「雪が寝ている間に積もってマフラーをふさいでしまうと一酸化炭素中毒の危険があるので、雪が多く降りそうな時にはしっかり周りも見ていただきながら、雪でマフラーがふさがれないようにしていただきたいです」

赤木方部自主防災会・横田正勝さん「防寒の準備とかライトとか、あまりかさばらない水とかそういう非常食を常に車の中に入れておくことが必要だなと思った」

郡山市では、今後も訓練を行い、災害時に備えたいとしています。