県の統計では37種類だが 専門家は・・・
品種改良で種類が増えているという県内のかんきつ類。
お店だけではその全容はわからず、日向夏を主に研究している専門家のもとを訪ねた。
そもそも「かんきつ類」の定義とは。
(宮崎大学農学部 本勝千歳准教授)
「植物学的に、ミカン科に属する、ミカン科カンキツ属、ミカン科キンカン属、ミカン科カラタチ属に属する植物、それにつく果実ですね、それを『かんきつ』という風に言うんですけども」

「かんきつ類」とは、「カンキツ属」、「キンカン属」、「カラタチ属」を総称したもので、「カンキツ属」はさらに、「ミカン類」、「オレンジ類」など8種類に分けられるという。
そして、それぞれに属するかたちで温州みかんや日向夏などの「品種」がある。

そして、現在、県がとっている統計では、県内で37の品種が栽培されていると教えてくれた。しかし・・・
(宮崎大学農学部 本勝千歳准教授)
「それ(37品種)以外にも小規模での生産されているかんきつ等はまだあると思います。もう個人でされてるものとかまでもあると思いますので、なかなか全て把握するというところまでは難しいかなと思っております」
本勝准教授によると、統計がとられているのは一定数、生産されているもののみ。
例えば、MRTテレビ「Check!」で、去年12月に放送した仏の手のように見えるかんきつ類「仏手柑(ぶっしゅかん)」。
日南市の農家がおよそ20年前から育てているが、こちらは統計に含まれていない。

