100年続いた週刊誌『週刊朝日』が5月いっぱいで休刊になることになりました。インターネットの普及や少子高齢化が理由になったと言われています。週刊誌が最も売れたのは高度成長まっただ中の50年代。TBSアーカイブに某週刊誌の編集部の様子が残っていました。(アーカイブマネジメント部 疋田智)

大正11年創刊の名門週刊誌

日本最古の総合週刊誌こそが『週刊朝日』でした。大正11(1922)年に創刊して以来、新聞では取りあげにくい、政治や社会問題などを特集する一方で、司馬遼太郎さんの歴史紀行『街道をゆく』や、山藤章二さんの風刺マンガ『ブラックアングル』など、名物企画が人気を博しました。

休刊が決まった『週刊朝日』(2023年2月17日号)

50年代「週刊誌黄金時代」

その『週刊朝日』が100万部以上の売上を記録した1950年代は、朝日にかぎらず、週刊誌が売れまくった時代でした。
書店に行けば、平積みの台は週刊誌に占拠され、新聞社系の『サンデー毎日』『週刊サンケイ』などや、出版社系の『週刊新潮』『週刊文春』『週刊大衆』などが所狭しと並んだものです。

ある日の書店店頭(1959年3月撮影)

週刊誌は新聞と異なり、手に取ってもらい、実際に売れなくては話になりません。ゴシップあり、ちょっと怪しい記事もあり、読者が思わず読みたくなるような、興味をそそる記事がもてはやされました。

TBSのアーカイブには当時の某週刊誌の編集部の様子が残っています。