青森県田舎館村で始まった「冬の田んぼアート」です。3年ぶりに真っ白な雪のキャンバスに「和」をテーマにした図柄が浮かび上がりました。

田舎館村の道の駅いなかだて「弥生の里」では冬の田んぼアートが3年ぶりに始まりました。10日は朝からスノーアーティスト集団の人たち10人がスノーシューを装着して約1万平方メートルの田んぼに積もった雪を踏み固める作業を行いました。

※レポート 楠原彩加記者
「夏は稲で、冬は雪と、ことしも田んぼアートの二毛作は豊作です」

今回のテーマは「和(わ)~WABI(わび)―SABI(さび)」。踏み続けること約6時間、コンパスで角度を図りながら大小の円や曲線を描いて石や岩で作る枯山水の庭園を雪で表現するなど、和の要素を取り入れた作品が完成しました。

※スノーアーティスト集団It''sOK.田澤謙吾代表
「日中であればお日様がさしている時間帯、夜はライトアップされているので天候に関わらずきれいに見れると思ます。なので光と影が織りなす素晴らしいアートということで見ていただければと思う」

スノーアーティスト集団It''sOK.田澤謙吾代表

こうして完成した冬の田んぼアート。約40個のライトに照らされ、足跡が作り出した凹凸に光が差し込んで暗闇の中に巨大なアートが浮かび上がっています。田舎館村の冬の田んぼアートは12日まで、日没後からはライトアップされ、日中とは違った幻想的な「冬の芸術」を楽しむことができます。