宮崎県の新年度の当初予算案が発表されました。

新年度予算案は、編成の時期が、去年12月の知事選と重なったため、骨格予算となっています。

この骨格予算とは、人件費など、行政を運営する上で必要な最小限の経費を盛り込んだ予算のことで、一般会計の総額はおよそ6557億円。今年度の当初予算を142億円余り、率にして2.2%上回っています。

骨格予算でありながらも河野県政で最大規模となっている県の新年度予算案。どのような事業が盛り込まれているのでしょうか。

(宮崎県 河野俊嗣知事)
「コロナや物価高から宮崎の再生を図っていきたいということで『宮崎再生予算』という名前を付けている」

4期目の河野県政では初となる新年度予算の編成。
「宮崎再生」、「安全・安心で持続可能なくらしづくり」、「活力ある未来のみやざきづくり」の3つを柱に掲げています。

このうち、主な新規事業では、高鍋町の県立農業大学校に、新たに災害支援物資の備蓄施設を整備します。
施設は、2024年度の完成を目指していて、総事業費は、およそ7億8000万円。
このうち、新年度予算案では、整備費用の一部として8300万円が盛り込まれています。


また、都城市郡医師会病院に、新たに「心臓・脳血管センター」が整備されることになり、その補助費として600万円が計上されています。
施設の運用は、2025年度に始まる見込みです。


このほか、全国旅行支援の終了後、県内旅行を割り引くキャンペーンを実施するための経費として5億8400万円が盛り込まれています。


(宮崎県 河野俊嗣知事)
「骨格予算であっても宮崎再生につながる取り組みはしっかり盛り込んで、積極的に宮崎再生であったり、未来に向けた取り組みというものを進めていくというのが、年間を通じて取り組んでいく予算編成になると考えている」


予算の柱に掲げる宮崎再生をどのように図っていくのか、4期目となる河野知事のかじ取りが注目されます。

この予算案は、今月17日に開会する2月県議会に提出されます。