関東甲信地方などで10日朝から広い範囲で雪が降り、東京都心を含む平野部でも積雪となる見込みです。気象庁と国土交通省は、「不要不急の外出を控えるよう」緊急の呼びかけをしました。雪に慣れていない東京では首都高速道路が積雪状況によって、一部路線で予防的に通行止め、または入り口の閉鎖を実施する可能性があると発表。航空便の一部欠航も決まっています。
「不要不急の外出自粛を」 国土交通省が企業にも呼びかけ

一度降り出すと混乱を招く都心の雪。2022年1月6日、東京都心で10センチの積雪を観測するなど、関東地方南部を中心に大雪となりました。
首都高速道路では最大13路線、約100キロの区間で通行止めとなったほか、立ち往生も発生するなど、全面通行再開に丸一日を要しました。
気象庁によりますと、10日から11日にかけて前線を伴った低気圧が発達しながら本州の南岸を進む影響で、関東甲信地方では10日朝から広い範囲で雪が降り、山間部を中心に大雪に。東京都心を含む平野部でも、広い範囲で積雪となる見込みです。
街の人
「自分が大丈夫でも、周辺を走る他車がスタッドレスタイヤをはいていないのが不安」

首都高速道路では立ち往生などを未然に防ぐため、10日は予防的に通行止めを行う可能性があると発表。通行止めがなくても入り口を閉鎖することもあるとしています。
また日本航空では10日、一部の便で欠航を決めるなど、交通機関にも影響が出ています。

国土交通省の担当者は、不要不急の外出自粛を住民ではなく企業に対して求める異例の呼びかけを行いました。
関東から東北で大雪警戒 都心で積雪の可能性は?
國本未華気象予報士:
雪は、関東の平野部では10日の昼前から降り出すところが多くなりそうです。昼ごろには関東平野部の多くのところで雪で、積もり始めるようなところもありそうです。
10日の夕方にかけては、内陸を中心に強い雪が降る時間帯があって、さらに積雪が増えそうです。

10日の夜には、関東の平野部もだんだん小雨に変わってくるところが多い見通しですが、夜以降、雪が強まるのが東北・太平洋側ということになります。

東京都心は10日の昼ごろから夕方に雪が一番積もりやすいタイミングと見ています。23区でも多いところでは3センチ、雪が降る見通しです。特に練馬など、西側の地域ほど積雪が増えそうです。

11日午前9時までの雪の量ですが、関東の内陸を中心に10センチ以上のところ、東北も10日の夜から特に雪のピークに入っていきそうです。
予想される降雪量としては、10日の夕方までに東北太平洋側(南部)で10センチから20センチほど。関東南部(平地)も積雪すると、道路状況が悪く車の運転も危険になってきますので、最新情報を気にするようにしてください。














