新型コロナウイルスの病床使用率改善などを受けて、岡山県は県独自の「医療ひっ迫警報」を解除しました。また感染状況の判断も、レベル3からレベル2へと引き下げています。

岡山県は対策本部会議で、岡山県民に医療機関の負担を軽減する行動を呼びかける「医療ひっ迫警報」の解除を決めました。

きのう(8日)時点の病床使用率が35.3%と、「第8波」ピークから約40ポイント改善し、感染者が減少傾向であることを受けたもので、感染状況の判断も4段階のレベル3からレベル2に引き下げました。

(伊原木隆太岡山県知事)「冬に迎えた波に対して、行動制限なしに立ち向かう。なんとかその波を越えたというのは大変喜ばしいこと」

また、岡山県が運用する軽症者向けの宿泊療養施設の3ヶ所のうち、岡山市北区のアパホテル岡山駅前の運用が、今月末で終了することも決まっています。

(スタジオ)きょう(9日)の対策会議で県独自となる医療ひっ迫警報の解除が決定。感染レベルの分類も4段階のうちレベル3からレベル2「感染拡大初期」に引き下げました。

ただ岡山県では、今後も高齢者と接する県職員らに抗原定性検査キットを配布し、自宅に解熱剤の準備を呼びかけるなど、医療のひっ迫を防ぐ取り組みを続けるとしています。加えて、対策会議後の知事会見では「マスクの着用」に関する質問が飛びました。

先日、文部科学大臣による「卒業式でのマスク着用は家庭の判断」という発言を踏まえたもので、伊原木知事は、マスクなしに理解を示しつつも、「国に方針を出して欲しい」との見解を示しました。

(伊原木隆太岡山県知事)「(国に)きちんと方針を出して頂いて、それに沿って行ういいのかなと。私自身もせっかくですから、波もずいぶん収まってきましたし、『マスク無し』で卒業式迎えられたらいいなと」
またJNNの取材によりますと、政府は早ければ3月上旬を視野にマスクの着用を「屋内・屋外問わず個人の判断に委ねる」方向で調整に入っていて、あす(10日)にも、その時期を決定するとみられています。
ここにきて、個人の判断に委ねられようとしているマスク着用。RSKでは、この「マスク着用」についてRSKアプリでアンケートを行います。マスクを外すべきか、それとも付けるべきなのか、皆さんのご意見お寄せください。