瀬戸内国際芸術祭の秋会期が開幕しました。公式イベントのひとつとして注目されているのが、音楽と演劇、現代アートが融合した新しいオペラです。音楽を担当するニューヨーク在住の作曲家、中堀海都さんに作品への思いを聞きました。
(作曲家 中堀海都さん)
「いままでだれも見たことがないような新しいジャンルということで、シアターオペラという名前をつけて、作品をつくったので、このアリーナで展示することができたということで楽しみにしています」

国際的に高い評価を得る、作曲家の中堀海都さんです。音楽を担当し自ら指揮を執る舞台が、あす(4日)、瀬戸芸秋会期の公式イベントとして、あなぶきアリーナ香川で上演されます。
(作曲家 中堀海都さん)
「オペラやコンサートというとステージが1つあって、客がそのステージを見て話が展開していきますが、今回3つステージがあって、音で世界を展開させるのでそこが見どころになるのでは」

舞台では、中堀さんが手がける音楽と、劇作家の平田オリザさんによる演劇が交互に展開されます。宇宙空間に音が生まれ、言葉が交わされ、詩や歌になる…そんな世界観を表現するために用いられるのが「立体音響」と呼ばれる技術です。約40台のスピーカーが設置され、様々な音があらゆる方向から客席に降り注ぎます。

(作曲家 中堀海都さん)
「自分も作品の中にいるという感覚でみてきいてもらえたら楽しめるのではないかと、瀬戸内国際芸術祭秋会期のオープニングでもあるので、みなさんに足を運んでもらいたい」
シアターオペラ『その星には音がないー時計仕掛けの宇宙ー』は、あす(10月4日)午後7時からで、有料の鑑賞チケットが必要です。
