コロナ禍から反転攻勢に打って出ます。県内外のバイヤーに自社のイチ押し商品を売り込む商談会が、金沢市内で開かれました。思いの詰まった商品の販路を拡大しようと、中小企業の経営者らが直接アピールです。

なっぱ会 北村栄社長
「これは金時草の真空パック。洗浄して湯がいてあるからレストランやホテルは開封して味付けするだけ」
ラ・パンテュール 進地美穂代表
「私がパリで学んだフランスの製法に地元の食材を取り入れたマカロンです」

取材に対し、熱い思いを込めて開発した自慢の商品を見せてくれました。

金沢商工会議所で8日開かれたのは“イチ押し商品売り込み商談会”。4回目となる今年は、石川県内40の事業者から申し込みがありました。この商談会の特徴は、県内外のホテルや百貨店のバイヤーが待つブースを売り手側が巡る“逆見本市”形式です。

MRO兵藤遥陽アナウンサー
「こちらのブースでは先ほど話を伺った進地さんが、地元食材を使ったマカロンを見せながらバイヤーに思いを伝えています」

進地さん「地元の加賀野菜や石川の素材を入れて…」
バイヤー「素材もこだわって作られているので、どうしても価格帯も上がってしまうのかなと」
進地さん「原材料も光熱費も値上がりしているので」
バイヤー「そうですよね」

持ち時間は1つのブースで20分。去年はコロナ禍で一部オンライン形式で商談が行われましたが、今年は全て対面での商談が再開され、売り手側のPRにもこれまで以上に力が入ります。

商談を終えた進地さん、手ごたえはどうだったのでしょうか。

ラ・パンテュール 進地美穂代表
「気に入ってもらえて“お取り引きしたい”という感じでした」
ラ・パンテュール 進地直子さん
「コロナ禍になってから大手企業からの大量注文が減っているので、販路を拡大したい」

“金時草の真空パック”も、どうやら好感触だったようです。商談後、なっぱ会・北村栄社長は「速攻で食いついてきたよ。これはいける!」と言い、ガッツポーズしました。

経済活動が徐々にコロナ禍前に戻りつつある中、積極的に自社商品を売り込みたい県内の中小企業。経営者らの奮闘が続きます。