それでもリフトは止められない…

一方、冬のレジャースポットでも電気代高騰が直撃しています。

あわすのスキー場 松井一洋支配人:「昨年と比較しても倍以上の電気料金の請求が来ているところです」

富山市のあわすのスキー場では、一般家庭とは異なる高圧電力のリフトを3基、稼働させています。

去年10月に、契約していた電力会社を変えましたが、高圧電力の自由料金の値上がりが続き、先月の電気代は、1年前の2.5倍に。昨シーズンまで支出のわずか6パーセントだった電気料金が今シーズンは、20パーセントを占める見込みです。

悩みの種は節電対策です。

あわすのスキー場 松井一洋支配人:「リフトが回っていて『さあ、行くぞ』という、ゲレンデの印象もありますので、お客様がいるときは乗っていなくてもリフトを止める選択肢は今のところ考えていません」

あわすのスキー場は3年前、事業の継続が困難となり、現在は、NPO法人が運営するスキー場となっていて、行政からの補助金などもありません。

そのためリフト券を1割ほど値上げするという苦渋の決断を余儀なくされました。

あわすのスキー場では、経費削減ではなく、▼割引券の5万枚配や、▼平日限定で、ゲレンデを1日貸切できる特別プランなどアイデア企画を提案し収益拡大に力を入れています。

あわすのスキー場 松井一洋支配人:「通常やっぱり楽しんでいただける場所としてのサービスの提供。こちらのほうを質を落とすということは考えていなくて、さらにどう充実させるかということを追求して、お客様には何一つ不自由のないように運営をしていきたい」