意外に多い!銭湯の電気設備…
「森の湯」3代目 森田正人さん:「こちらがボイラー室です。これがボイラー。家庭でいう湯沸かし器。(記者:どのくらいかかるんですか?)この中の動力だけで、今、寒いから6万くらい。月6万くらいです」
森の湯では、ボイラーで井戸水をあたためてお湯を提供。さらに井戸水を汲みあげたりお湯を風呂へと送り出したりするためのポンプや、シャワーの温度を調整するヒーターなど、意外にも多くの設備に電気代がかかっているのです。

こんな設備にも…。
「森の湯」3代目 森田正人さん:「泡ブクブクのやつね。湯船に入ってボタン押したら、これが配電盤で、電気のあれになっとって、ポコポコでる。ボタン押したら出るやつが、これ(記者:これも電気?)電気・・・」
実は、湯船のあのブクブクの泡も、利用者がスイッチを押すたびに電気代がかかるそうです。
記者:「じゃあ、あまり(スイッチを)押して欲しくないですね」
「森の湯」3代目 森田正人さん:「でも、続けて押して入る人、どれだけでもおるからさ…。結構お金がかかるがよ」
脱衣所のエアコンや冷蔵庫や照明などとあわせると今の時期は電気代だけで9万円。重油など高騰する燃料費とあわせて月々30万円近くかかってしまうといいます。
森の湯の入浴料金は大人440円。営業しても利益はスズメの涙だと嘆きます。

「森の湯」3代目 森田正人さん:「30万円近くかかる経費だけで、燃料と電気代で。30万円近くかかる。びっくり」「経費の支払いのために商売をやっとるようなもん」「そんなんやったら、よっぽど休んでいたほうがいいような感じもしないこともない」

北陸電力は、4月以降電力消費の少ない家庭や店舗などが対象の「規制料金」で平均45.8パーセント、オール電化の家庭などが対象の「自由料金」で家庭向けで11から12パーセントの値上げ内容を発表しています。

「森の湯」3代目 森田正人さん:「4月から電気代あがるのやろ。いくらになるか怖い。4月から40パーセントって、どれだけ上がるかってもう…」