新型コロナが減少傾向にあるのとは対照的に、流行が拡大しているのがインフルエンザです。福岡県内の医療機関でインフルエンザと診断された人は、先月中旬の週に1定点あたりで10人を超え、県は先月20日にインフルエンザ注意報を発表しました。その後も患者は増えていて、警報の基準となる1定点あたり30人に迫る勢いです。今後、流行が長引くおそれもあるということで、専門医は注意を呼びかけています。
◆インフルエンザ患者が急増

福岡市城南区にある小児科のクリニックでは8日も朝から、発熱した子供と保護者が診察に訪れていました。
保護者「子どもは小さいから、これでインフルエンザだったらきついだろうなという心配はありますね」

このクリニックでは先月中旬から、インフルエンザと診断される患者が急増。1週間で100人を超えたこともありました。

しんどう小児科 進藤亮太副院長「ここ2年くらい流行していなかったので、ワクチンも打っていなかった人もいると思うし、準備ができていなかったということかな」
陽性者が減少傾向にある新型コロナウイルスとは対照的で、8日の午前中も新型コロナの陽性者はいなかったのに対し、6人がインフルエンザと診断されました。
◆“子どもは感染リスクが非常に高い”

しんどう小児科 進藤静生院長「2年間インフルエンザが流行っていないので、特に小さいお子さん、3歳以下とかそのくらいのお子さんは、今までインフルエンザにさらされた経験がないので、そのあたりのお子さんは免疫がないからかかりやすくなるでしょうね。保育園などに行っているお子さんはもらう危険性が非常に高いと思います」

このクリニックでは、今月に入ってインフルエンザの患者数が少し落ち着いているということですが、まだ気を緩めるわけにはいかない気になる動きが、8日に見られました。
しんどう小児科 進藤静生院長「今はこの地域、城南区ではほとんどがA型です、きょう初めてBが出ましたけど、今までの流行のタイプでいきますとAが出てだんだん減ってきます、減り際にBが増えてくるというのが例年の流行の形態でしたから、今年もそうなるかなと思う」













