フィリピンの収容所に収容され、日本に送還、あるいは送還されようとしている4人の男について、元収容者だったというY氏が独自告白しました。犯罪ジャーナリスト小川泰平氏の取材に答えたもので、今村容疑者は「金持ちリストやタタキ(強盗)のリストを持っていた」と証言し、今後は「金を使って脱走を計画していたのではないか」と話しました。
―――今回、犯罪ジャーナリストの小川泰平さんが直接取材した元収容者のY氏はビクタン収容所に4年半収容されていた人物です。収容中に今回の4人が入ってきたということですが、まず藤田容疑者、小島容疑者、渡辺容疑者の3人は非常に絆が強いとY氏が話しました。渡辺容疑者は「ボス」と呼ばれているということですね。今村容疑者は「一匹狼」で違う時期に入ってきたということでした。
―――渡辺容疑者と今村容疑者は北海道出身ですが「仲が良い」という印象はないとY氏は話しています。今村容疑者は収容所内で特殊詐欺グループの収容者に「オレオレ詐欺」をやらせていた。金持ちのリスト「タタキ(強盗)」のリストがあったと。「カケ子」には残虐なビデオ見せて裏切らないように脅していたというふうに話しています。小川さん、この今村容疑者ですけども一匹狼ではありますが、こういった力でコントロールしていたということなんでしょうか?
【解説】小川泰平氏(犯罪ジャーナリスト、元神奈川県警勤務、国際捜査課の捜査員など30年勤務)そうですね、恐怖政治のような感覚で動いていたと。中にはですね、渡辺容疑者と今村容疑者が仲良く親しくしていた時期もあったようなんですね。それがやはり中でどうしてもトラブルがあったんだと思うんですけども。お金の話ですかね。ちょっと離れている期間もあったようです。
―――ビクタンではお金がないと地獄だというふうにY氏は話しました。毎日の食事は主に米だけ、おかずは肉のない唐揚げ、衣だけということなんでしょうか。














