立憲民主党と日本維新の会が「廃墟宿舎」と呼ばれる公務員住宅の跡地を視察しました。防衛増税に反対し、行政の無駄を洗い出す狙いです。

立憲民主党と日本維新の会の議員が向かった先は東京のど真ん中、新宿にある廃墟と化した公務員住宅の跡地です。

記者
「こちらの敷地内には、折れ曲がった看板や、奥の壁には英語の落書きのようなものもありますね」

枯れた木のつるに覆われ、荒廃した駐輪場。この「廃墟宿舎」、12年前の2011年に利用を終え、放置されたままです。

近隣住民
「よく放っておくなと思って」
「古くて怖いですよね。お化け屋敷っぽくって」

新宿駅から車で10分ほどのこちらの土地は、6000平米をゆうに超え、その資産価値は50億円前後と試算されています。

管理する財務省は、土壌汚染の調査などに時間がかかり売ることができなかったと釈明しますが…

日本維新の会 岩谷良平衆院議員
「一等地の土地を塩漬けにするのは、明らかにもったいない」

立憲と維新のプロジェクトチームは、東京23区内だけでも利用されていない国有地が119あり、その台帳価格はあわせて2500億円以上だと試算しています。

立憲民主党 渡辺創衆院議員
「増税の前にやるべきことがたくさんあるんじゃないかということを、しっかりプロジェクトチームを通して維新の皆さんと立憲とで訴えていきたい 」

立憲と維新は防衛増税に反対の立場から、国有地の売却などによる財源の捻出を訴えています。