日本時間の6日午前、トルコ南部でマグニチュード7.8の地震が発生しました。死者は隣国シリアと合わせて1800人を超えています。また、日本時間の6日夜にも再び大きな地震がありました。建物の倒壊が相次いでいて、被害はさらに拡大するおそれがあります。

7階建ての建物が一瞬で…トルコでM7.8の地震 死者は1000人超

「来ないで!来ないで!」

トルコ南部・シャンルウルファで建物が崩壊した瞬間です。7階建ての建物が一瞬で崩れ落ち、人々が逃げる様子も映っています。

USGS=アメリカ地質調査所によりますと、日本時間の2月6日午前10時すぎ、トルコ南部・ガジアンテップ県を震源とするマグニチュード7.8の地震がありました。

地震発生直後の様子。水槽の水が大きく波打っています。

トルコの災害緊急事態対策庁は、死者が1014人に上ったと明らかにしました。また、怪我をした人は7000人を超えるということです。

住民
「瓦礫の中に残っている人たちがたくさんいます。その中には友人たちもいます」

隣国・シリアでも多数の死傷者 被害はさらに拡大か…

被害は隣国のシリアでも…
シリア北西部では、子どもが瓦礫の中から救出されて病院に運ばれました。

シリアの国営通信社は保健省の発表として、これまでに430人の死亡が確認されたと報じています。怪我人は1300人以上だということです。
ただ、シリアの国営通信社が報じている死者数には、シリアの反体制派が支配する北西部などの地域の死者が含まれていないとみられています。

反体制派支配地域で活動する「シリア民間防衛隊」によりますと、北西部では死者が380人を超え、怪我人は1000人以上に上るとみられています。

トルコ南部では、日本時間の6日午後7時すぎにもマグニチュード7.5の再び大きな地震が起きました。倒壊した建物の下敷きになっている人なども多くいるということで、被害はさらに拡大するものとみられます。