視察は富山発と新高岡発の2班に分かれて実施…

この視察は来年春に北陸新幹線が敦賀まで延伸することに伴い、北陸3県が連携して魅力ある観光を提供できればと行われたもので、3県をめぐるモデルコースを作成します。

視察は富山駅発のルートと新高岡駅発のルートの2班に分かれて実施。

新高岡駅ルートでは国宝に指定された勝興寺やウイスキーを製造する三郎丸(さぶろうまる)蒸留所など県西部を中心に4か所を周りました。

福井県庁 安川雄大さん:「私福井県のもので、富山県のことを意外に知らないことが今回周ってみてすごく実感した。新幹線で一本で来れるとなると、それはより身近な県になるのなかと思いますので、(観光地の良さを)お互いに知っていければいいですし、北陸以外の全国にPRできていけるようになったらいい」

昼食は氷見市内で寒ブリを堪能。北陸といえば、ブリのほか、越前カニやノドグロなど豊富な海の幸ということで、担当者らは改めてその地域の味覚をアピールすることの必要性を実感していました。

また、普段はなかなかできないという、同業同士で情報交換をする場面も…。

高岡駅観光案内所 高島ひとみさん:「井波から金沢行きたいとか一本で行かないじゃないですか」

野々市市観光物産協会 岩井繁樹さん:「南砺市から金沢は近いけど意外と公共交通機関を使うと難しいですよね」

観光客をいかにスムーズに移動させるか、一つの課題でもあります。

野々市市観光物産協会 岩井繁樹:「隣県はありますが、実際にアクセスも悪いので、そこら辺うまく移動をスムーズにできるようなコミュニティバス同士のターミナルとかあったらいいねと話していました」

視察の結果、3県をまたぐ観光モデルコースは年配の夫婦やインバウンド富裕層などをターゲット層とし、2泊ないしは3泊でサイクリングや温泉、それに国宝を巡る4パターンが作成されました。

今後は他の地域の広域観光プランも参考にしながら魅力あるプランを目指して改良を重ねていく方針です。

JR東日本北陸営業センター 村井隼人:「一つの目的地だけじゃなくてこの北陸を長い期間滞在していただけように、現地に落ちる消費も含めて大きくなると思うので(北陸3県が)一体となってPRしていただくことは我々にとってもお願いしたい」