続いてはTSMCの本社がある新竹市。この街にも半導体にまつわる企業が集まっています。

ーーTSMCとは?

買い物中の男性「TSMCは台湾の1、2を争う企業。創業者のモリス・チャン氏はものすごい経営者として知られていますよ」 

大学生「近くにTSMCの本社や工場もあるけど、新竹市の賑わいにも大きく貢献ししていると思います」

大学生「世界でも最も高い技術を誇って、半導体市場でとても立派な会社だと思う。 TSMCは台湾を守る大きな山のような存在だと思いますね」

まさに世界を支える台湾代表の企業と言えそうです。

ちなみにこんなことも聞いてみました。

ーー熊本のことを何か知っていますか?
「はい、知っています。くまモン」
「くまモン。かわいい」
「熊本ラーメン。有名!」
「熊本城」

ほとんどの人が熊本のことを知ってくれていました。くまモンが知名度アップに大きく貢献してるようです。

ただ、これを観光に結び付けるにはもう一つ。直行便の復活は欠かせません。

台湾南部の高雄市。県と友好交流都市で3年前まで定期便がありましたが、今は新型コロナの影響で運休しています。

そんな高雄で日本食レストランを営む日本人がいます。

熊本出身の池島さん。熊本ー高雄線の再開を待つ1人です。

旭日料理 店主 池島 松作さん「いち早く直行便が復活してもらって、熊本にも帰りたいですし、熊本の友達や親族にも高雄に来てほしい」

ここにもTSMC工場建設のニュースは届いていました。

池島さん「そのニュース聞いたときは熊本なんだと。これから熊本が発展していけばいいなと思っています」 

実は、この高雄市でもTSMCの新たな工場が建設されています。共通した経済情勢も後押しし、熊本ー高雄線の復活は県だけでなく、高雄市側も強く求めています。

陳 基邁 高雄市長「高雄と熊本を結ぶ定期便の運航再開は重要なことです。これから協力し合っていきたい」

TSMCの熊本進出は、県内だけでなく台湾の行政や経済界も注目する新たな船出。

巨大企業を迎える熊本はこのビッグチャンスを生かせるのか?今、そのターニングポイントにあると言えそうです。