「公園はあなたの声を求めています」
島根県松江市で市が管理するおよそ400の公園に貼られたポスター。利用者の減少や老朽化が進む公園の在り方について意見を求めるものです。公園は今…
松江市の住宅街。
木谷茂樹 記者
「歩いてみますと、こちらには団地や一軒家が立ち並んでいます。そんな中ありました。公園とあります。鉄棒などが設置されていますが、ボール遊びをするには狭いですね。」
住宅地にポツンと整備された小さな公園。
広さは200平方メートルほどしかありません。

このような小規模な公園も合わせて、松江市が管理するのはおよそ400か所。
一体なぜ多くの公園が点在するのでしょうか。
松江市公園緑地課 石本彰 課長
「団地開発などがあると、3000平米以上であれば(その面積の)3パーセントにあたる部分を広場であったり公園にすることがございました。」
松江市によりますと、公園の設置は都市公園法で定められていて、団地開発が進むと比例して公園も増える状況となっていきました。
市民の憩いの場が増える一方、課題も年々増え続けています。

松江市公園緑地課 石本彰 課長
「(住民が)高齢化されて団地に子どもがいなくなっても公園は存在していて、子どもが遊ばない公園、公園のあり方、維持管理が課題である。
「利用者の減少」と「施設の老朽化」。
公園が整備された当初は子育て世代の利用があったものの、子どもの成長と共に利用は減り、同時に公園自体の老朽化も進んでいるのが現状だといいます。
実際に公園を覗いてみると…
木谷茂樹 記者
「あちらご覧ください。バスケットゴールが設置してあります。サッカーゴールなんですがネットが完全に破れてしまっています。見渡すと市民が頻繁に利用しているといった印象はあまりありません。」

さび付いたバスケットゴールに、ネットがやぶけたサッカーゴール。
維持管理費をみても2021年度は1億5200万円と、10年前と比べて2400万円も増えています。
松江市公園緑地課 石本彰 課長
「400ある都市公園の中でも、約7割が20年以上経過して遊具やトイレが老朽化してきている。」