
男子生徒「中学校の時がやばかった」
男子生徒「でもそれが高校まで持ち越されたらいやだし、高校もそうなったら嫌だから、ここで言っといたほうがいいし」
女子生徒「怒ってくれることはありがたいからいいんだけど、自分の気分で変わるのは…」
女子生徒「選手は人形ではないよっていうのを伝えたい」
『部活動ビジョン』高校生検討委員会。
推薦や応募で集まった県内7校22人の高校生が集まりました。
金城弘昌県教育長(当時)「ご遺族ならびに関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」

2年前、県立コザ高校の運動部に所属していた生徒が顧問から日常的に叱責を受け自殺しました。これを受け県教育委員会は部活動の在り方などに関する方針を改定。
しかし担当した委員から『限界』の声が上がったといいます。

部活動改革推進委員会 石原端子 沖縄大学准教授
「大人だけで決めても、もう限界がある。子どもたちの声を本当に聞かないと、部活動の中心にある生徒の声なしではハラスメントゼロって難しいよねってシンプルなところに突き当たったっていうことですね」
度々警鐘が鳴らされる体罰や暴言、ハラスメント。生徒たちはどうとらえているのか。部活動の課題や悩みを書き出していきます。
(生徒が書き出した悩み)
『感情任せではなく冷静にアドバイスしてほしい』
『ハラスメントで未来ある生徒の未来を壊さないで』
石原准教授「言わなきゃよかったなと思うことも、もしかしてあるかもしれない。この揺れがね。でもそれって言わなきゃよかったって思わせている、私たちのせいでもある。言ってほしいです。責任は私たち大人が確実に責任を背負いますから」
前原高校2年 山田塁一さん「生徒たちの声、せっかく勇気を出して伝えているんだから、ちゃんと耳を傾けて話を聞いてほしいっていうのが意見です」
現役の野球部員が思う部活動の形とは
前原高校の野球部に所属する2年の山田塁一(やまだ るい)さん。小学5年のときから野球を続けています。
山田さん「野球はずっと小さいときからやっているので、今なくなったら何をしていいかわからないぐらい大切な存在です」
部活動ビジョンの検討委員会に参加した理由は、2年前の悲劇に衝撃を受けたからです。

山田さん「コザでの事件があったとき、当時自分は中学校3年で、進路を本格的に考え始めた時期なので、部活が強い弱い関係なく指導者の教える態度やそういった環境も大切にしていかないといけないなっていうのがあったので」
部員だけでのミーティングを行うなど、自主性を重んじる雰囲気が、今の野球部の魅力だと言います。山田さんにとっての、部活動に必要なこととは―
山田さん「試合に勝ちたい人と試合を楽しみたいって思う2つの意見があると思うんですけど、その意見が食い違ったまま練習をすると絶対対立すると思うので、2つの意見をなるべく近くに持って来られるような話し合いや言動、行動が一番必要だと思います」