卵を始めとした食料品が相次いで値上げとなる中、青森県社会福祉協議会は寄贈された食品を必要な人に無料で提供するフードバンクを設立しました。

青森県社会福祉協議会は3日の「あおもりフードバンク」の設立に合わせ、関係団体を交えたイベントを開催しました。フードバンクは企業や団体から寄贈された食品を必要としている人へ無償で提供する活動です。青森県社会福祉協議会によりますと、新型コロナの流行や昨今の物価高で食品の支援を必要としている人が増えているものの、支援の輪もコロナ禍前の3倍から4倍に広がっているということです。こうしたことを受け「あおもりフードバンク」は提供食品の受け入れや管理、配布などを担うとしています。

※青森県社会福祉協議会 高橋金一事務局長
「支援する方や寄付する方のネットワークが広がって、つながりができていけば活動が豊かになる」

イベントでは支援活動の取り組み事例の発表のほか、全国のこども食堂で提供されているカレーの試食も行われました。

※イベント参加者は
「子ども食堂のカレーだからこの甘さでおいしいと思います」
「食品で余っているものがあれば寄付とかできたら」

一方で、提供を受けた食品を一時的に保管する場所が十分ではないため、青森県社会福祉協議会では貸し倉庫の提供などについても協力を呼びかけたいとしています。