節分と言えば恵方巻。新型コロナの流行下であっても毎年、確実に売上を伸ばす商品として百貨店は力を入れます。取材した福岡市の百貨店では、今年も朝から大勢の人たちが恵方巻を買い求める姿がみられました。
◆増え続けるラインアップ 水炊きx恵方巻きも
RKB堤千春「今年はこれまでで最も多い50種類だそうです」
百貨店にはオーソドックスなものから豪華なものまで様々な種類の恵方巻が並び、朝から多くの人で賑わいました。一番の人気はいわゆる「太巻き」といわれるシンプルな“王道”のタイプです。一方、鮮魚店が作る恵方巻は、新鮮な魚介がたっぷり。客のニーズを反映し、大きさや具材が異なるものが豊富にそろっています。肉が好きな人には、黒毛和牛のステーキとネギやゴボウをごはんとノリで巻いたものもあります。水炊き専門店の新商品はユニークです。使うのは酢飯ではありません。鶏の出汁で炊いたご飯です。ニワトリやネギ、水菜などを特製の「鶏出汁ご飯」で巻きます。
◆売上が伸び続ける「特別なイベント」
来店客「いっぱい並んでいてワクワクしました」「夕飯のメニューが1つ決まるので楽かな」「1年に1回なので、孫たちと一緒に食べるので楽しみ」「1人1本は無理ですね。夫と半分ずつ頂こうかと。1年間健康で過ごせたらいいですね」
大丸福岡天神店によると、恵方巻は新型コロナが流行した後でも売り上げが毎年、伸びる商品です。ノリや魚介類などの食材が高騰した影響で、2023年の恵方巻は10%近く値上がりしたものの、無病息災を願う「特別なイベント」として今年も商戦に力を入れます。
大丸福岡天神店広報・林宝楽さん「どうしても少し値段が上がってしまいますが、楽しいイベントなので多くの種類を準備しています」
今年の恵方は南南東やや南。恵方巻で呼び込んだ「福」は、新型コロナや物価高の悪影響を跳ね返してくれるのでしょうか。
注目の記事
年末の大掃除に「終活」の視点を! 実家の片付け、業者に委託すると…費用は平均100万円! 溜めこまないコツは「日ごろから…」

コメダ珈琲を訪れた80代男性「100万円を持って来ている」ベテラン店員が感じた“違和感” 特殊詐欺被害を防いだ「いつもの会話」

「役員は下を向いて黙っているだけ」笹子トンネル事故で亡くなった姉 中日本高速道路の姿勢に妹が感じた“諦め” 【天井板崩落事故の遺族の訴え 前編・中編・後編の前編】

お年玉の由来って何?お金じゃなくて「餅だった」説&「大人同士のやり取りだった」説 歴史学から見ると

「カビた部分だけ捨てる」は誤解 中には“最強クラスの発がん性”を持つ毒も…加熱しても消えない『カビ毒』の正体

「私の長女は事件で亡くなりました。はっきり言うと、殺されました」20年前に殺人事件で長女(28)を失った父親が訴える「命」の意味【前編】








