アメリカ国防総省は、中国が飛ばした偵察用の気球がモンタナ州などアメリカ上空を飛行していることを明らかにしました。
この問題で、中国政府は「この気球は中国から来ている」と認め、「民間のもので、気象などの科学研究に使用されている」、「偏西風の影響を受け制御不能になった」などと説明し、「アメリカに侵入したことに遺憾の意を表明する」としています。
いっぽう、アメリカ軍は日本時間の5日、南東部サウスカロライナ州沖で、戦闘機で気球を撃墜しました。中国はアメリカが気球を撃墜したことについて「強烈な不満と抗議」を表明しました。

アメリカで撮影された中国の偵察気球を見ると、気球から四角で黒い何らかの機器がぶら下がっているように見えます。
■スパイ風船?謎の気球2019年に鹿児島でも目撃

鹿児島県内では2019年11月20日、上空に光る物体が飛んでいるとの目撃情報が相次ぎました。これは桜島を臨む鹿児島市上空で撮影された画像です。

桜島の方向に浮かぶ白く光る物体。2019年11月20日午後5時半ごろ鹿児島市で撮影された映像です。物体は鹿児島市、県北部の薩摩川内市、県中央部の霧島市、姶良市などでも目撃されました。
■鹿児島市で撮影した人「ワイヤーが見えた」

鹿児島市の倉谷春輝さんも吉野町から光る物体を目撃しました。北の空に見えた物体は東の方向に流れていきました。

(倉谷春輝さん)「30分くらい撮影しました。UFOかと思いました。でもワイヤーが見えて」
■中国の“偵察用気球”と似た特徴…天体望遠鏡でくっきりと
