JR西日本は、来年度(2023年度)に山陽本線などに順次導入していく予定の新型車両を報道公開しました。岡山・備後エリアに新型車両が導入されるのは、2003年以来20年ぶりです。

(武田博志記者 リポート)「こちらの車両が報道陣に公開された新型車両Uraraです。淡いピンクの色がイメージカラーとなっています」

東大阪市の近畿車輛本社で、報道陣に公開された、新型車両「227系500番代」です。

車両の愛称は、約1200件の応募の中から選ばれた「Urara(うらら)」で、デザインのコンセプトは「豊饒」と「穏和」を合わせた造語・『豊穏の彩(ほうおんのいろどり)』

ピンク色は、沿線の「岡山の桃」「福山のバラ」「尾道の桜」をイメージしたものです。

車内は、利便性の向上を目指し、出入り口スペースの座席をなくして乗り降りをスムーズに出来るようにしたほか、安全性を確保するため防犯カメラも設けられています。

(JR西日本車両課 髙田尚紀さん)「お客様の安全安心という意味では車内防犯カメラは非常に大切な装置」

JR西日本の岡山・備後エリアに新型車両が導入されるのは2003年の新型マリンライナー以来20年ぶり。

実は、現在エリアを走っている列車のほとんどは国鉄時代に製造された車両なのです。

50年近く前の車両がいまだ現役で走っていて、JR西日本は去年(2022年)、それを逆手にとって「国鉄の聖地」として観光客の誘致を図りました。

今回の新型車両の導入で、3分の1の101両が置き換えられる予定で、これからしばらくの間は新旧車両が競演することになりそうです。

(JR西日本岡山支社 川田由夏さん)「本当に岡山備後エリアがいろんな列車が走っているので、またお楽しみいただけるエリアになると思いますので、よろしくお願いします」

新型車両「227系Urara」は2023年度中に導入される予定です。