初めての一人暮らし。1人前の食事の量が分からず混乱し、1週間で過食症に転じたといいます。学校帰りにコンビニで大量のお弁当を買っては、胃に詰め込む日々。高校卒業時に32キロだった体重は、わずか3か月で78キロまで増え、再び入院を余儀なくされました。結局、専門学校を辞め、実家で療養することになった鈴木さん。治療を終えれば、社会復帰できると思っていました。しかし…

(鈴木さん)
「社会の中に居場所が無いという状態になったときに不安に襲われて孤独が増して、1回4リットルの食事を1日5回、食べ吐きをする。泣きながら吐くんですけど、激しい過食嘔吐をしないと紛らわせなかった」

21歳から約5年間、1日中過食嘔吐を繰り返して時間を潰す日々が続きました。

(鈴木さん)
「私の場合は食べるとか食べないとか、体重が減ったり増えたりすることがつらかったのではなくて、孤独が一番つらかった。両親も何とかして理解しようとしてくれていたんですけど…それでも埋まらない孤独が、拒食や過食に繋がっていたので、孤独を埋めるっていうのが一番つらかった」

10年以上にわたり、摂食障害に苦しみ続けた鈴木さん。誰にも打ち明けられなかった思いを地元紙に投書したところ、読者の女性から「人前で体験談を話してみないか」と誘われ、愛媛で開かれた日本女性会議のプレイベントで、初めて自らの過去を打ち明けました。

(鈴木さん)
「自分の体験を発表するということは、すごく傷つくことが多いです。でも、聞いてくれて共感してくれて、それが私の力になりました」