長野県佐久地域の酒蔵やワイナリーを巡るモニターツアーが開かれました。
参加者は観光客ではなく、地元の飲食店の関係者。
「酒処(さけどころ)=佐久地域」のPRで連携しようという取り組みです。

佐久穂町の黒澤(くろさわ)酒造を訪れたのは「地産地消バスツアー」の一行。
参加したのは、地元、佐久地域で飲食店を営むオーナーやシェフです。
始まったのは地酒のテイスティング。
県内の酒米で醸した日本酒など、6種類を飲み比べます。
多くの酒蔵やワイナリーが集う佐久地域。
「全国屈指の酒処」として売り出そうと、地元の自治体と県などがPRを進めています。
ツアーは、飲食店の関係者に地元食材に魅力を感じてもらい、生産者と繋がりを作ってもらうと、初めて企画されました。

(小諸市のそば店関係者)「仕入れることはあっても、触れ合うことはあまり無かったので、こういった機会に生産者さんの思いを知って、我々の思いを乗せてお客様に提供できることはとても幸せなこと」
酒だけではありません。
周辺の食品業者が、信州サーモンや信州大王イワナ、ソーセージの魅力などをアピールしました。

(黒澤酒造・黒澤孝夫社長)「同じ佐久エリアの中でも私たちが余りお付き合いのない方と交流することができて、ご意見いただけて非常に刺激を受けました」
ツアーには佐久市や小諸市などの飲食店から13人が参加。
酒も進み、生産者との会話も盛り上がっていました。

(小諸市の飲食店関係者)「素材もお酒も本当においしいものができているので、それを生産者と提供する側で、ただお客さんを呼ぶことに力を入れるのではなく、魅力を発信していく力を強くしていく、頑張りたい」
参加者にとっても地元食材の魅力を感じる1日となったようです。