長野県内でも相次ぐ冬山での遭難。
31日夜も山ノ内町の焼額山(やけびたいやま)でバックカントリースキーをしていた外国人2人が道に迷って救助を要請し、未明に自力で下山しました。
一分一秒を争う冬山遭難に迅速に対応しようと、救助訓練が行われました。

野沢温泉スキー場で行われた訓練には、県警の山岳遭難救助隊や岳北消防本部の救助隊、それに野沢温泉村の遭難対策協議会などからあわせて30人が参加しました。
相次ぐスキー場の管理区域外での遭難に迅速に対応しようと、村の遭対協が企画しました。
雪崩が発生した際、雪の中に埋もれている人をなるべく早く救出するために使われるのがビーコンです。
音で遭難者の居場所を知らせるもので、訓練ではビーコンの使い方や救助方法が説明されました。
その後は実践的な訓練も。
県警によりますと、今年の遭難件数はすでに20件(1月29日まで)と去年の同じ時期の2倍に上り、死者の数も5人と大幅に増えています。


(遭対協・内田博喜副隊長)「安全を確保しながらいかに早く要救助者へたどり着くか勉強になった」
(山岳遭難救助隊・岸本俊朗隊長)「リスクのあるスポーツなのでビーコンやシャベルなどは最低限そろえてスキー場の外へ出てほしい」
常にリスクが伴うウインタースポーツ。
危険な救助に向き合う救助隊のリスクを減らすためにも高い安全意識が求められています。