北朝鮮東部のエンジン試験場で、固体燃料エンジンの燃焼試験を実施した痕跡が把握されたとアメリカ政府系メディアが報じました。

アメリカ政府系の海外向け放送「ボイス・オブ・アメリカ」によると、北朝鮮東部・咸鏡南道の「マグンポエンジン試験場」の周辺の草原に黒く焼け焦げた跡ができていることが、「ジェームズ・マーティン不拡散研究センター」が30日に公開した衛星写真から判明しました。

焼け跡はエンジンの試験台からラッパ状に広がり、長さは120メートルに達していたということです。

強力な炎が噴出されたためにできた跡とみられることなどから、固体燃料エンジンの燃焼試験が行われたとの見方を伝えていて、研究センターは「北朝鮮が衛星発射プログラムに固体燃料を使用したことはなく、今回の試験はミサイルプログラム用とみている」などとしています。

北朝鮮は先月、北西部の西海衛星発射場で新たな戦略兵器システム開発に向けた高出力固体燃料エンジンの燃焼実験を行っています。