「長周期地震動」は震源から遠く離れた場所にも伝わりやすい

振り子で簡単な実験をしてみます。振り子は、その長さにあった周期で揺らすと、どんどん振れ幅が大きくなっていきます。

建物の揺れはこれを180度回転した「逆さ振り子」に近いといわれていて、地震の周期が建物の高さなどにあった周期と一致すると、大きく揺れることになります。

高い建物を揺らす「長周期」の地震動は震源から遠く離れた場所にも伝わりやすい特徴があり、さらに、地上の震度が小さくても、高い建物には長く続く大きな揺れをもたらす恐れがあります。

気象庁が発表する「緊急地震速報」は、これまで地上の震度だけを対象としていましたが、あすから、長周期地震動による揺れも対象に追加されます。

地上の揺れの強さは「震度」で表しますが「長周期」の揺れの強さは「震度階級」で表すことになっていて、階級3以上の揺れが予想される地域には、緊急地震速報が発表されることになります。

では、「長周期」の地震ではどんな揺れになるのでしょうか。東北大学にある実験装置で体験してみました。