国会では、きょうも少子化対策が焦点となりました。野党側は、「この10年、自民党政権が少子化対策を遅らせた」と総理に迫りました。
立憲民主党の長妻政調会長は、2010年に当時の民主党が創設した「子ども手当」に関する法律の国会での採決の様子を振り返りました。
立憲民主党 長妻昭政調会長
「参議院の採決のときにはですね、これ私大臣だったんですけれども、自民党のある参議院議員、女性参議院議員がこういうことをおっしゃった。『愚か者めが』」
【参院厚労委 2010年】
「子ども手当支給に関する法律案に賛成の方の挙手を願います」
自民党 丸川珠代参院議員
「愚か者めが。このくだらん選択をしたバカ者ども絶対忘れん」
「子ども手当」は、中学生以下の子どもを持つ世帯に1人あたり月額1万3000円を支給するもので、当時野党の自民党は「所得制限がなく、ばらまきにつながる」などとして強く反発していました。
さらに、長妻氏は…
立憲民主党 長妻昭政調会長
「私もびっくりしたんですが、『この愚か者めが』というふうに書いたTシャツを、自民党の公式グッズで1500円で発売してた」
自民党が党をあげて、罵詈雑言を浴びせていたと批判しました。
立憲民主党 長妻昭政調会長
「総理、一言、反省の弁を述べていただきたい」
岸田総理
「議論を行う際の態度、発言等において、節度を超えていたのではないか。こういったご指摘については、謙虚に受け止め、反省すべきものは反省しなければならない」
当事者のこの人は、きょう…
自民党 丸川珠代参院議員
「ヤジについては、総理のご発言を真摯に受け止め、反省すべきは反省したいと思います」
今、「児童手当」には、当時の自民党の主張通り、所得制限が設けられています。長妻氏は「この10年、自民党政権が少子化対策を遅らせた」と批判し、こう訴えました。
立憲民主党 長妻昭政調会長
「まず給付でいうと、やっぱり児童手当というのが一つ効くんですよ、少子化対策には。高校まで児童手当を延ばすということも検討の選択肢に入ってるということを明言いただきたいんですが、いかがですか」
岸田総理
「児童手当をはじめとする、この経済的支援の充実、これも柱の一つとして取り上げているわけですが、その中でいま、内容の具体化を急いでいます」
岸田総理はこのように述べて、児童手当の拡充に意欲を示しましたが、具体的な内容については言及を避けました。
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