破壊力を増すために「車にブロックを積んでいた」

裁判で明らかになったのは、男が「あらかじめ下見をし、車の重量を少しでも上げて破壊力を増すためにブロックを積み込む等しており、計画性が認められる」といった危険で粗暴極まりない犯行内容でした。

一方で「被告人が建造物損壊について自首し、事実を認めて被告人なりに反省の態度を示している」ということでした。
「懲役3年」男は傍聴席を3度振り返った
男には、検察側が求めた求刑「懲役3年6ヶ月」に対し「懲役3年」の判決が言い渡されました。

男は終始つま先を外側に向け、がに股で証言台の椅子に腰を掛け、判決を聞いていました。そして立ち上がると、傍聴席を3度振り返り、法廷を後にしました。
男の弁護士に取材したところ、控訴については「わからない」「考えてみる」と回答しています。
抗争の背景

六代目山口組が2015年に分裂してから約7年5カ月。当初、神戸山口組の傘下にいた池田組ですが、2020年7月に離脱しました。六代目山口組と神戸山口組の抗争は、六代目優勢のまま最終局面を迎えていると言われています。
そのような中、神戸山口組から離脱したはずのと池田組と絆會(兵庫・尼崎市に本拠を構える指定暴力団)が再度、神戸山口組に合流して「3者連合」を形成したと言われています。なお、池田組は豊富な資金力を持つと知られています。